【LINER NOTES #01】
『THE ASPHALTIC WIZARDS ~響き渡る謀略の聖歌~』
皆さま、こんにちは。黒咲鮎花です。 いつも『CODE:AW』の物語、そして『ASPHALTIC WIZARDS』の音楽を応援していただき、本当にありがとうございます!
今日から公式ブログの新企画として、1st Album『MIRAGE OF DARK LABYRINTH』の収録曲を、私自身の言葉で1曲ずつディープに解説していく【LINER NOTES】をスタートします!
記念すべき第1回目は、ユニット名そのものを冠した1曲、『THE ASPHALTIC WIZARDS ~響き渡る謀略の聖歌~ (2024 Remaster)』です。
【LYRIC】
この世にうごめく影 人の過ちも
愚かに広がる
祈る神さえも無く 過ぎてゆく日々は
無限の色褪せた明日
失った幸せと 戻らぬ記憶は
出られぬ鳥籠今さえ見つけられず 灰色の街で
漂う 空白の心
皆がこの身崇め 褒め称える姿
違う何故か 分かるそれが 謀略への道標だと
ああ脳裏へ 響き渡る聖歌が
全てをかき消し 私を騙す 微笑みを浮かべて ずっと
ああ 蝕むその魔力が私を
何者でもないその身を祭り立てる 蔑むその瞳で
ああ脳裏へ 響き渡る聖歌が
私の心を閉ざして
消える 夜の闇の中へ ずっと
■ 楽曲テーマと『CODE:AW』の深淵
この曲は、ユニットのコンセプトそのものを体現した楽曲です。 歌詞の中に、こんなフレーズがあります。
“皆がこの身崇め 褒め称える姿 違う何故か 分かるそれが 謀略への道標だと”
『CODE:AW』の物語を読んでくださっている方なら、この言葉の裏に隠された意味に気づくかもしれません。 神聖なる教会の「救世主」として、あるいは強大な力を持つ「高位AW」として祭り上げられることへの恐怖。そして、光り輝く聖域の裏で静かにうごめく「謀略」。
何者でもない自分が、周囲の思惑によって祭り上げられ、やがて心が閉ざされていく……。そんな逃れられない運命と葛藤を、この楽曲のテーマとして描きました。
■ サウンドの聴きどころ:美しさと狂気のギャップ
ASPHALTIC WIZARDSが提唱する「サイバーゴシック」そして「セイクリッドロック」。 その神髄は、荘厳なパイプオルガンとハープシコードによる古典的な「聖歌」の響きと、鋭利で攻撃的なEDM、そして激しいギターサウンドの融合にあります。EDM要素の強いものはサイバーゴシック、ロック要素の強いものは「セイクリッドロック」と現在では定義しています。
この重厚でダークなサウンドの中で、ヴァーチャルシンガー・夏色花梨の透明感あふれるクリスタル・ボイスが響き渡ります。
”ああ脳裏へ 響き渡る聖歌が 全てをかき消し 私を騙す 微笑みを浮かべて ずっと”
感情を押し殺したかのように、どこか無機質に、美しく歌い上げられるこのサビのフレーズ。激しいサウンドと透明な歌声が交差することで生まれる「美しさと狂気のギャップ」こそが、この曲最大の聴きどころです。
■ 制作秘話(2024 Remasterについて)
夏色花梨を起用しての初歌曲として制作しましたが、その想像以上の歌声に驚き、歓喜した思いの中取り組んだ楽曲です。実はこの曲、アルバムに収録するにあたって「2024 Remaster」として音源を再構築しています。 初期のミックスから、より『CODE:AW』の「ゴシックミリタリーアクション」という重厚な世界観に近づけるため、パイプオルガンの響きの深さや、重低音の圧力を極限までチューニングし直しました。 イヤホンやヘッドホンで聴いていただくと、背筋が凍るような冷たい空気感と、圧倒的なプレッシャーを感じていただけると思います。
■ おわりに
いかがだったでしょうか? 楽曲の裏に隠されたテーマを知ることで、音楽も物語も、より深く楽しんでいただけるのではないかと思っています。今後は全楽曲を紹介していく予定です。次回のライナーノーツもお楽しみに!
