【楽曲解説】WHITE SKY ~空を舞う光~ 粛清の後の静寂

LINERNOTES

【LINER NOTES #07】
『WHITE SKY ~空を舞う光~』

皆さま、こんにちは。黒咲鮎花です。 いつも『CODE:AW』の物語、そして『ASPHALTIC WIZARDS』の音楽を応援していただき、本当にありがとうございます!
【LINER NOTES】第7回目は、1st Albumの7曲目。激しい粛清の嵐が過ぎ去った後に訪れる、美しくも悲痛な静寂を描いた『WHITE SKY ~空を舞う光~』の解説をお届けします。


【LYRIC】

その目に広がる 赤と白の色
灰降る大地に ひとり佇んでる
空へと 神へと 祈る
瞳閉じて 嘆く声のまま
神はただ その翼を輝かせ舞う
この墓標を全ての火が消えるまで終わる 白く積もる 眠りにつく街
神は今 その翼を羽ばたかせ舞う
歌いながら
全ての火が消えるまで
全ての日が消えるまで


粛清の光の後に訪れる、赤と白の終末

その目に広がる 赤と白の色 灰降る大地に ひとり佇んでる

前曲『BLACK PRAYER』で教会の「狂信的な正義」によって放たれた聖なる火。その激しい炎が全てを焼き尽くした後に残されたのは、燃え盛る「赤」と、雪のように降り積もる灰の「白」だけなのかしれません。 息苦しかった「灰の迷宮」は、皮肉にも物理的な「灰降る大地」へと変貌してしまったのです。全てが失われた墓標のような街で、生き残った者はただ一人佇み、空へと祈ることしかできません。

舞い降りた「神」は救済か、それとも無への帰還か

神はただ その翼を輝かせ 舞う この墓標を 全ての火が消えるまで

嘆き祈る者の前に、翼を輝かせて「神」が舞い降ります。しかし、その神は人々に手を差し伸べるわけではなく、ただ歌いながら空を舞うだけです。 「全ての火が消えるまで」「全ての日が消えるまで」。 この美しくも残酷な光景は、絶対的な存在(神や高位AW)から見れば、人間の営みや悲劇すらも、ただ過ぎ去っていく一時の幻影(MIRAGE)に過ぎないという虚無感を表しています。これは救済の光なのか、それとも全てを無に帰す終わりの光なのか。リスナーの皆様はどう感じたでしょうか?

■ サウンドの聴きどころ:極力シンプルな構成で聴かせるメロディ

静寂感と虚無感を表現するために、音色はハープとクワイア、パイプオルガンのみで楽曲を構成しています。音数が少ない分それぞれの響き方を緻密に計算して音像を作り上げました。1stの中でも「作り上げること出来て本当に良かった」と心から思える曲で、個人的にとても気に入っている曲です。ストリーミングサービス等でも人気のある曲で、ASPHALTIC WIZARDS -TCGSU- の代表曲の1つと感じています。この曲と MIDNIGHT DREAM は1stの中でも好きな方が多いのではないでしょうか。

■ おわりに

いかがだったでしょうか? 粛清の光の後に広がる赤と白の廃墟……。迷宮の果てに行き着いたこの静寂の後に、果たして真の希望は訪れるのでしょうか。次回(#08)は、いよいよ1stアルバムのラストを飾る楽曲。全てを乗り越え、それでも前を向いて歩き出そうとする者たちへの賛歌『THE LIGHT OF ANTHEM ~夢幻の明日へ~』を解説します。どうぞお楽しみに!

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