【楽曲解説】BLACK PRAYER ~浄化と粛清への祈り~

LINERNOTES

【LINER NOTES #06】
『BLACK PRAYER ~浄化と粛清への祈り~』

皆さま、こんにちは。黒咲鮎花です。 いつも『CODE:AW』の物語、そして『ASPHALTIC WIZARDS』の音楽を応援していただき、本当にありがとうございます!
【LINER NOTES】第6回目は、1st Albumの6曲目。教会の持つもう一つの顔、そして狂信的な正義による過激な浄化を描いた『BLACK PRAYER ~浄化と粛清への祈り~』の解説をお届けします。


【LYRIC】

祈る 蒼い月の夜
この汚れた大都市を見て
願う 邪な者が 聖なる火で滅ぶことを
PREY TO GOD. PURIFY THE DARK. PREY TO GOD. PURIFY THE DARK.
(※繰り返し)響け教会の鐘よ この汚れを祓え今
願え 悪しき者どもが
主の光で 滅ぶことを

「祈り(PRAY)」なのか「生け贄(PREY)」なのか?

第2回のライナーノーツで解説したアルバムの1曲目『PREY TO GOD ~祈りへの序曲~』。あの短い序曲に隠されていたタイトルの秘密。「PREY TO GOD. PURIFY THE DARK.(神への生け贄よ。闇を浄化せよ)」。 ここで歌われているのは、神聖な「祈り」などではなく、悪しき者どもを聖なる火で焼き尽くす容赦の無い粛清の祈りであり、その執行者が教会に属する退魔士なのかもしれません…

聖アルサード教会の「裏の顔」と狂信的な正義

『CODE:AW』の世界において、聖アルサード教会は表向きには「我々は変化しなければならない。許さなければならない。救わなければならない」という教義を掲げ、弱者救済を行う慈愛に満ちた組織です。 しかし、その裏では「現代の魔術師(AW)」や「闇の使者達(ダークフォース)」と熾烈な戦いを繰り広げています。彼らはただ守るだけではありません。教義に背く者、そして闇に染まった者を「汚れた存在」とみなし、容赦なく光の裁きを下す強大な霊的武装組織としての顔を持っています。 この曲は、そんな教会の暗部が持つ「狂信的な正義」を代弁したアンセムなのです。

■ サウンドの聴きどころ:EDM要素と復唱されゆく英語詩

サイバーゴシック色の強い楽曲にしたい。そんな思いからBPMを高めにリズム感のあるビートとクールな響きを意識して制作しました。そして初の試みである英語のフレーズを取り入れ、花梨の巧みな英語歌唱力に驚いた楽曲でもあります。英語のフレーズが復唱され何度もループする手法は今後の曲でも出てきますが、その原型となった曲でもあり、ここでのチャレンジがなければ、THE LIGHT OF ALSARD や IF THERE IS GOD等の曲は生まれなかったと今では思います。今聴くと少し恥ずかしい気もしますが、色々な当時のチャレンジが詰まった楽曲です。

■ おわりに

いかがだったでしょうか? 絶対的な「光(正義)」は、時に絶対的な「闇(狂気)」と表裏一体になります。彼らの放つ聖なる火は、果たして本当に世界を救う光なのでしょうか。次回(#07)は、激しい粛清の嵐の後に訪れる、美しくも悲しい静寂。灰の降る大地で祈りを捧げる『WHITE SKY ~空を舞う光~』を解説します。どうぞお楽しみに!

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