【楽曲解説】THE LIGHT OF ANTHEM ~夢幻の明日へ~

LINERNOTES

【LINER NOTES #08】
『THE LIGHT OF ANTHEM ~夢幻の明日へ~』

皆さま、こんにちは。黒咲鮎花です。 いつも『CODE:AW』の物語、そして『ASPHALTIC WIZARDS』の音楽を応援していただき、本当にありがとうございます!
【LINER NOTES】第8回目は、いよいよ1st Album『MIRAGE OF DARK LABYRINTH』のラストを飾る楽曲。絶望の迷宮を抜け、傷つきながらも前を向いて歩き出そうとする者たちへの力強い賛歌、『THE LIGHT OF ANTHEM ~夢幻の明日へ~』の解説をお届けします。


【LYRIC】

暗く染まるこの現代
嘘にまみれ 人を欺いていく
優しさなど何も役に立たないと
荒む心

灰色の街 忘れてく夢
思い出してよ 貴方を

ああ 今輝く明日へ
誰もが夢見て
希望を胸に秘めて
現実を駆ける

幼き頃に視ていた場所は
消えてなど無い 光へ

ああ 今見えない明日へ
誰もが足掻いて
傷つくその心を奮い立たせ
夢幻の明日へ


絶望の迷宮(DARK LABYRINTH)を抜けた先にある「賛歌」

アルバムを通して描いてきた、息苦しい現代社会という名の「灰の迷宮」。偽りの救済や過激な粛清、そして虚無的な静寂を経て、このアルバムは最後に「希望」へと辿り着きます。 「優しさなど何も役に立たないと 荒む心」「灰色の街 忘れてく夢」。前半では相変わらずの残酷な現実が描かれていますが、それでも「思い出してよ 貴方を」という呼びかけと共に、楽曲は一気に光の差す方向へ駆け出していきます。

決して確かな未来ではなくとも、足掻き続ける強さ

「ああ 今見えない明日へ 誰もが足掻いて 傷つくその心を奮い立たせ 夢幻の明日へ」。 ここで歌われている「明日」は、決して約束された輝かしい未来ではありません。「見えない明日」であり、あるいは「夢幻(幻影)」かもしれない明日です。それでも、幼き頃に見た光を信じて、傷つきながらも現実を駆け抜けようとする人々の強さと決意。これこそが、ASPHALTIC WIZARDSが提示する「絶望の中の一縷の光」なのです。

■ サウンドの聴きどころ:迷宮の終わりを告げる光への展開

暗く重厚な音像から始まったアルバムですが、この曲では、夜明けを思わせるような疾走感のあるサウンドを目指しました。これまでの狂気や絶望を全て浄化するかのように、力強いビートとエモーショナルなメロディラインが響き渡ります。夏色花梨のボーカルも、ここでは祈りや嘆きではなく、未来へと力強く呼びかけるような生命力に満ちた歌声となっています。

「傷つくその心を奮い立たせ 夢幻の明日へ」

これは私自身に向けた花梨の言葉なのかもしれませんね。

■ おわりに

全8回に渡ってお届けしてきた1st Album『MIRAGE OF DARK LABYRINTH』の楽曲解説、いかがだったでしょうか? 私たちが生きる現実は、時に息苦しい迷宮のようです。それでも、このアルバムの最後に『THE LIGHT OF ANTHEM』が鳴り響く時、少しでも皆様の背中を押す「光」になれればと願っています。ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。 これからもASPHALTIC WIZARDSの音楽と物語を、どうぞよろしくお願いいたします!

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